写真を撮るときには「伝えたいこと」を明確に
感動する写真を撮るためのポイントについて
シャッターを押せば、誰でも写真を撮ることができます。
しかしながら、何かを感じることができる素敵な写真と、まったく何も感じられない写真があるのが事実です。
その違いは、どこにあるのでしょうか。
何かを伝えられる写真の特徴は、「これを伝えたい」というものが伝わってくるものです。
当然と言えば当然のことなのですが、なかなか難しいのも事実です。
料理や人物、建物の写真であれば、伝えたいものが分かりやすい傾向がありますが、それ以外の場合は伝わりにくいため、センスが問われることになります。
風景を撮影する場合は、特にそうかもしれません。
そのため、あらかじめ、何を伝えたいのかを明確にする必要があります。
それは、被写体に限ったことではなく、「温かさ」、「華やかさ」、「激しさ」、「思いやり」、「厳しさ」など感情もあります。
良い写真を撮るためのコツ。
それは、撮る人の心です。
構図に注意する
同じものを撮影する場合でも、どこにピントを合わせるのかによって、伝えられるものが異なってきます。
見て欲しい部分、注目してほしい部分を真ん中にしてピントをそこに合わせます。
背景や前部分を、ぼやかしてみるのも良いでしょう。
こうすることで、何を伝えたいのかがはっきりわかります。
また、同じ形が並ぶ場所、モノのなかに、一つだけ別の形のものを取り入れてみるのも、伝えたいものが伝わりやすく、オシャレな写真が撮れます。
同じように、中心となるものだけが、別の人やモノと異なる動きをしている様子を撮影するのもおすすめです。
たとえば、5人の背中が並ぶなか、一人だけ振り向いている様子や、5人が立っているなか、一人だけジャンプしているといった様子です。
反対に、すべて同じように並んでいたり同じ行動をしていたりする写真を撮影して、調和を伝えるというのもありです。
三分割法で撮影する
中心となるものが、必ずしも中心にくるように撮影する必要はありません。
三分割法にて撮影することで、センスが良い写真が撮れるのはもちろん、伝えたいものがナチュラルに伝えられます。
カラー写真でも、モノクロ写真であっても、この方法で良い写真が撮れるので、ぜひ試してみてください。
三分割法は、人物を撮るときも、電車や車、建物などを撮影するときにも使えるコツです。
トワイライトタイムは撮影におすすめの時間帯でもある
同じ物や場所を撮影する場合であっても、時間帯によって雰囲気が異なってきます。
おすすめなのが、トワイライトタイムと呼ばれる、いわゆる夕暮れ時の撮影です。
独特のロマンティックな雰囲気が漂っているので、どんな写真でも、ムードのある素敵な写真が撮れやすいのがメリットです。
これから夜に向かうその時間帯は、どこか切なさと、何かが始まる予感を感じさせる特別な時間です。
色がきれいに見えるのも魅力です。