鉄道を撮るなら覚えておきたいレイルマン比率

鉄道を撮影するなら覚えておきたいこと

電車が好きな方はもちろん、そうではない方にとっても、電車が走り去る姿を目にすることで、特別な気持ちになる方は少なくないと思います。
また、駅に対する気持ちも人それぞれだと思いますが、何かが始まるワクワク感や、新しい旅路をスタートする前の別れと切なさなど、写真によってさまざまな感情が伝えられる場所でもあります。

晴れの日、雨の日、雪の日。
それぞれ、表現できるのも、鉄道や駅の写真の魅力だと言えそうです。
いずれにしても、人の目を引き付けるような素敵な写真を撮るためには、写真全体のバランスを考えることが大切です。
バランスが良い写真であれば、違和感なく長く見ていられるからです。

レイルマン比率とは

写真を撮る場合に、全体的なバランスを考えることが大切だとご紹介しました。
とはいえ、なかなかわかりにくいと感じる方もいるでしょう。
そんなときに覚えておきたいのが、「レイルマン比率」です。

レイルマン比率とは、写真に対角線を引き、写真を縦に4分割して、線が重なる部分に被写体がくるように撮る方法です。
鉄道写真を撮る場合は、とくにこの比率を考えて撮影すると、鉄道の魅力が伝わりやすくなります。
特徴は、中心部分が広めになることです。

つまり、鉄道よりも、風景の方に力を入れているような印象になります。
これによって、美しい風景のなかを走る鉄道が、生き生きと感じられます。
もちろん、鉄道が風景に消されてしまうようなことはありません。
むしろ、鉄道という特別な乗り物が、その任務をしっかり果たしている力強さも伝えることができます。

レイルマン比率の良いところ

風景を感じながら、鉄道が走り抜ける様子が伝えられるレイルマン比率ですが、ほかにもメリットがあります。
それは、解放感があるさわやかな写真が撮れるところです。
縦にして撮影すれば、さらにそれが伝わりやすくなるのですが、横にして撮影してももちろん開放的な印象にしあがります。

鉄道と聞いて、風やスピードをイメージする方も多いでしょう。
その特徴をうまく伝えられるのが、この比率の良いところなのです。
サクラや新緑、菜の花、海、雪、そして風。
こういった電車に乗っていると感じやすいあれこれが、写真一枚で伝えることができます。

駅を撮るコツ

レイルマン比率は、鉄道だけに活かせる方法ではありません。
鉄道と言えば、駅。
駅を撮影する場合も、この方法で素敵な一枚が撮れます。
もちろん、駅は動きませんので、スピードを伝えることはできませんが、開放的な空間にある駅を伝えることができます。

鉄道や駅以外でも、この方法を活かすことができます。
身近なものから、観光写真を撮影する時まで、活かせる良い方法です。