レイアウトの基本を知っておこう②

道路や建物のラインを強調してみる

写真を上手に撮るためには、その構図をよく考えて被写体のバランスを取ることが大事です。
構図のポイントにはいくつかありますが、建物や道路の模様やラインを強調するという方法は印象的でテーマが分かりやすい写真となります。
バイクや自動車をテーマにした写真を撮る時は道路上で撮影することが多いですし、訪れた場所にある建物をバックにすることもあります。
そんな時に有効な構図の取り方となるのが、このラインに注目するという手法です。

たとえば広くてまっすぐの道路であれば、道路のラインが遠近法によって中央に寄っていくような場所で撮影することで奥行きを感じられて、バックにあるものが目標となっていることが分かります。
山間の道路や自然の中の道だと、きれいなカーブを描いているところも少なくありません。
そのカーブを強調するために、曲線がきれいに見えるスポットや、バックの自然との対比で道路のラインが浮き出て見えるところなどを探すと良いです。

対角線と三角形の法則を生かしてみる

人間は特定の形を見ると、無意識に決まった印象を抱くものです。
それを生かした構図の取り方もあります。
たとえば三角形を上手に使うというもので、写真の中に三角形があると自然と安定性を感じるものです。
そこで、もともと三角形をしているもの、たとえば吊り橋などを三角形そのものがきれいに見える角度で写すようにします。

また、もの自体が三角形でなくても、構図の中で三角形の中に収まるようにすることもできます。
たとえばほぼ同じ高さの建物を斜めから角度を付けると、屋根の角度と壁の角度で三角形に見えるポイントがあります。

三角形とは逆に、構図の中に対角線が生まれると不安定さが出てきます。
たとえば、まっすぐに伸びた道路を一つの角から対角線となるように配置する、橋げたを斜めに突っ切るような構図にするといったやり方です。
不安定さはダイナミックな雰囲気や力強さを感じさせることがありますので、上手にそれを生かして構図に収めると良いでしょう。

印象的な模様を活かす

建物や道路、歩道などには他とは違う個性的、印象的な模様が見られるところがあります。
たとえば、歩道のタイルや建物のアーチ、橋の形状といったものが考えられます。
カメラを手にしていてこうした模様が気になったのであれば、そこを大胆にフォーカスする構図にしてみるのも一つの手です。

たとえば、歩道のタイルが印象的だったら、構図の手前側の大部分をタイルにして、奥に異なる印象を与える建物などが見えるようにします。
こうすることで、模様との対比ができてその良さが浮きでてきます。
何気ない場所にもこうした模様が隠されていることがあるので、ぜひとも発見してフレームに収めたいものです。