レイアウトの基本を知っておこう④
背景はシンプルに
上手に写真を取るコツは色々ありますが、比較的わかりやすいところでいうと、背景をどのようにレイアウトするかというコツがあります。
簡単な言葉で言うとすれば、写真の背景はシンプルな方が基本的に上手に撮影することができます。
せっかく写真におさめたい被写体があるのに、背景がごちゃごちゃしてしまっていたら、なんだかパットしない写真になってしまいますよね。
反対に、シンプルな背景の前で被写体を撮影すればそれだけ被写体を立たせることができますし、何より写真全体の印象がスッキリ明確になります。
もし撮影位置が変えられず、背景にものがたくさん映り込んでしまう場合は、カメラのアングルを変えたり被写体との距離感を工夫したりして、可能な限り背景がスッキリするようにしてみましょう。
被写体に対するインパクトを重視することが、上手に写真を撮るためには何よりも大切なのです。
背景はぼかす
もう1つ背景に関することに触れるのであれば、背景にはぼかしを入れることをおすすめします。
背景をぼかすことでより被写体を浮き立たせることができるので、何を映したいかが明確になり、しっかりとした構図の写真になりやすくなります。
ただし、ぼかすと言ってもぼかし過ぎには注意が必要です。
特に単焦点レンズを使用した撮影の場合、被写体との距離感を詰めて撮影してしまうと、被写体までぼけてしまう可能性があります。
ピントを合わせながら背景のみをぼかすのはなかなかコツが要りますが、慣れてしまえば感覚でわかってくるので、何度も挑戦してみましょう。
ぼかしのテクニックは習得しておくと、それだけでインパクトのある写真を撮影することができるようになります。
スマートフォンのカメラなどはオート機能でぼかしを入れられたりすることもできるので、そうした機能がついているのであれば、ぜひ活用してみてください。
視点を変えてみる
上手に写真を撮るコツとしてもう1つ大切なのが、視点を変えてみることです。
写真が苦手な方は、どうしても被写体を正面から撮影しがちです。
しかし写真はとても自由なものなので、身体やカメラを動かしてさまざまな視点から撮影してみると、普段と違ったレイアウトで写真を撮ることができますよ。
例えば上方向から撮影してみたり、反対に下のアングルから撮影してみたりといった感じです。
同じ被写体を撮影しても、こうして視点を変えることで全く異なる写り方をすることがよく分かると思います。
どの構図が良いのかは個人の感性によるところがあるので、まずはいろいろな視点から同じ被写体を撮影してみましょう。
そして自分がこれだと思うものがあれば、それが正解として考えてしまってよいのです。
再度言いますが、写真には正解がない自由なものなので、他の誰でもない自分が納得できる素敵な写真を撮影しましょう。